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WS Journal 5 土から布へ からむしWS

土から植物が育ち、糸となり、布になる。
その面白さを体験いただきたくて企画したWS。

私がからむしを始めたのは、そもそも草の皮から布ができることが面白いと思ったから。
ワタから糸を紡いで布を織ることはなんとなくイメージがあったけれど、
実は昔の日本では草や木の皮から布を織っていたということ、そしてその過程で糸を作るのに莫大な時間がかかることを知ったのは大学生になってからだった。
そのことを知った時の驚きと、知識欲を刺激される高揚感よ。

人が地球に生まれ、暮らしていくために原料を集め加工する知恵、技術とその伝達、個々人の技能習得・身体の可能性、そしてより快適に暮らしていくための創意工夫やひらめき、発展。
地球からものをいただき、何かを生み出すことの尊さと、大変さ。
人の生活の根っこにあるもの。
私にとってからむしはそれを体感するものなのだ。

そしてそれを面白いと感じるのはきっと私だけではないはず。
世界を知りたい、自分を知りたい、自分の根っこを知りたい、感じたいというのはきっと根源的な欲求だから。
そう思ってずっと温めてきたWSだった。

ノロノロ台風に悩まされ延期開催となったけれど、ありがたいことに6名の方にご参加いただいた。
参加動機はもちろんさまざま違っていたけれど、みなさんからむしを目の前に夢中になって作業されていた。
からむし採集や繊維の取り出しの時は和気藹々と、織る時には黙々と集中。
あっという間の1日だった。

何よりも嬉しかったのは「楽しかったです」という言葉と笑顔。
この度はご参加いただき誠にありがとうございました!


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2024年9月15日 北鎌倉たからの庭 にて
素敵な場所を貸していただき、からむしをとっておいてくださったたからの庭様、心より感謝申し上げます。
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Year:

2024年

Materials:

ramie, からむし

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